感染者急増にたちむかって
朝晩がかなりすごしやすくなり、少しずつ秋めいてきましたね。
2か月ぶりのブログ更新となってしまいました。
というのも、みなさんご承知のようにこの2か月というもの新型コロナ感染者が急増し、その対応に追われていたからです。
最初に陽性者を確認したのは7月15日金曜日です。4月末以来のことでした。
翌日からは電話でのお問い合わせが一気に増えました。
隔離できる診察室が1室あるとはいえ、それだけで対応できる数ではありませんでした。
お断りせざるをえないお問い合わせが増えるにつれ、職員の間では「何とかもう一人」「あともう少し」受け入れられないかという思いが強くなっていきました。
そんな中「診察が終わったら隔離室の外で待ってもらえるようにしたら、次の人を早く診られるんじゃないか」というアイデアを出してくれた職員がいました。
早速ホームセンターに買い出しに行き、外部からの視線を遮れるようなテント(幕)を複数の職員で手作りしました。
このおかげで、これまでの隔離診療室だけでの診察数の2倍以上の患者さんを受け入れることができました。
それでも受診を希望される方全てを診察することはできません。
朝、留守番電話を解除したとたん鳴り始める電話のなかで、熱の高い方や高齢の方を優先しつつ本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
なかなか受診できず、不安に思っている方も多かったと思います。
患者さんを診る、それは医療機関として当たり前のことですが、当たり前のことができないことがあると思い知らされる毎日でした。
8月15日には休診の医療機関が多かったためか、それまでにない数の電話が鳴り続けていました。急きょ、8月16日午後に体制を調整し、臨時発熱外来をおこない20名を診察することができました。
職員が工夫を重ねて精一杯できるだけのことをしてくれたことは本当に有難く、誇らしいと感じています。
新規感染者は減少傾向にあり、全数届け出は不要となることが決まっています。
必要な方に必要な医療やその他のサービスがきちんと行き届くよう願います。